こんにちは。マクミラン・アリスの商品世界の案内人、ハートでございます。

 

今回も【前編】に引き続き、山加商店のマクミラン・アリスシリーズをご紹介いたします。「陶器」と「磁器」の違いをちょっぴり解説した前回の記事からぜひ続けてご覧くださいね。

本記事でご紹介いたしますのは前回のシリーズよりも少しカジュアルな2つのシリーズ。

まずは『ALC20』シリーズから。(このシリーズは、電子レンジ・食洗器共に使用可能です。)

 

トランプのスート(クラブやハートなどの柄)を使った植物柄と、ジョン・テニエルの線画アートのシンプルな組み合わせが、人気のくすみ調のパステルカラーの釉薬に映える、おしゃれなカラフルデザインのシリーズです。

こちらはテニエルの生き生きとした動きのある線画を生かすため、彩色原画を配した『ALC10』とはまた違った技法が使われています。

特に違うのは絵付けの方法。『ALC10』は、彩色原画を、本焼き後に転写紙で絵付けをしていましたが、今回ご紹介する『ALC20』は、素焼きの生地に直接線画の下絵をパッドで印刷し、キャラクターの部分だけには釉薬が載らない撥水加工をしてから、釉薬をかけて本焼き、完成へという工程を辿ります。

こうすることで、絵柄がはっきり見えながらも陶器になじむのだとか。

確かにこの帽子屋は、本当にお皿の上を全力で走っているかの様!

 

直接下絵を印刷する際の方法ですが、マグカップなどの立物は、下の機械で対象の器をくるりと回転させながら絵柄を印刷する「スクリーン印刷」を使います。

 

パスタプレートなどの平物は平らなスクリーンでは印刷ができないため、下の「パッド印刷」という技法を使用しています。