こんにちは。マクミラン・アリスの商品世界の案内人、ハートでございます。

今回ご紹介するのは、マクミラン・アリスグッズの中でも人気の高い陶磁器です。

陶磁器が並んだお茶会のシーンは、マクミラン・アリス公式サイトのトップページでもご紹介していますが、なんとイギリスでは、『不思議の国のアリス』で一番人気なのが、このお茶会の場面だそうです!

お茶の時間って、ほんわか湯気の立つカップを鼻先に持っていくだけで、ほっとしますものねえ。

きっと作者のキャロルにとっても、たくさんの家族や友人らと楽しむティータイムは、大事なひとときだったのでしょう。

しかし、「陶磁器」と一言でいってもその種類から技法まで様々あるのをご存じでしょうか?

商品の世界をご紹介しながら、少々陶磁器世界にも詳しくなれそうな前・後編をどうぞ最後までご覧くださいね。ティータイムのちょっとした会話にも最適ですよ。

 

マクミラン・アリスの食器を制作している山加商店は、1913年の創業からこれまで、日本の職人技と芸術性の両方を大事にしつつ、現代的なライフスタイルに合わせて食器をデザインしてきた百年企業です。

戦後、アメリカ向けに日用食器を輸出したりと、大いに売上を伸ばしたそうですが、2023年11月には、アメリカの雑誌『TIME』誌で、未来を担うグローバル企業として紹介されるなど、今も、陶磁器メーカーとして世界の注目を集めています。

そんな山加商店と世界中で多くのファンを持つマクミラン・アリスがコラボレーションした陶磁器をぜひとも皆さまにお使いいただきたいと考えているハートですが、質も技法もデザインも紹介したい部分がたくさんありましてね!

なにしろ「陶磁器」の歴史は大変に深いのですから……(コソッ)みなさま「陶磁器」って何を指すかご存じですか?

そもそも「陶磁器」とはいわゆる粘土をこねて成型した焼き物、セラミックの総称です。

陶器、磁器、それにあの土器だって「陶磁器」ですから、日本における陶磁器の歴史は遠い昔、なんと、1万年以上前の縄文時代、既に祭祀や煮炊きなどで生活に使われていた縄文式土器にまで遡ります。(火焔土器とかはびっくりするほど芸術的ですよね!)

美濃焼や萩焼といった練った陶土に釉薬を塗って焼く陶器は奈良時代から、有田焼や九谷焼といった陶石をこまかく砕いたものや、ガラス質の石を加えたものを原料として高温で焼く磁器は、江戸時代に作られたのがはじめと言われています。