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1820
ジョン・テニエル
ロンドン ベイズウォーターで生まれる(2月28日) -


1832


ルイス・キャロル(本名:チャールズ・ラトウィッジ・ドッドソン)
英国チェシャー州ダーズベリで牧師の長男として生まれる(1月27日) -




1836
テニエル 16才 画家としてデビュー
ロンドンのサフォーク・ストリート・ギャラリーで油絵を展示する -




1840
テニエル 20才 父とのフェンシングの試合で右目の視力を失う
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1842
テニエル 王立芸術アカデミーの学生になる
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1843
ダニエル&アレクサンダー・マクミラン兄弟 マクミラン社創業
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1845
テニエル ウェストミンスター宮殿のフレスコ画を描くコンテストで優勝
賞金でドイツのミュンヘンへ留学 -




1848
テニエル トマス・ジェイムス採話の『イソップ物語』に挿絵を入れる
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1850


キャロル オックスフォード、クライスト・チャーチ・カレッジへ入学
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1850
テニエル 絵入り週刊誌『パンチ』で政治風刺漫画家として働き始める
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1851


キャロル 寮が満室のため、翌年1月に入寮。二日後に愛する母を失う
同年、ロンドン万博(第一回)を見物し、感銘を受ける -


1852
アリス・リデル(アリスのモデル)
ヘンリー・ジョージ・リデルの次女として生まれる -


1854


キャロル 同カレッジを卒業
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1855


キャロル オックスフォードに戻り、クライスト・チャーチの副図書館長に、そして
生涯務める数学講師になる。(独身者が講師の条件) -


1856
ヘンリー・ジョージ・リデル(アリスの父)が学寮長として赴任。アリスの
モデルの次女アリス・リデルを伴い家族でクライスト・チャーチに移り住む

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1856


キャロル この年カメラを購入し、趣味としてポートレート写真の撮影を始める
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1857


キャロル 修士号を取得した
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1860


キャロル 初めての著作(代数幾何学の本)をオックスフォードで出版
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1861


キャロル 英国国教会の助祭となる
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1862


キャロル リデル学長の三姉妹にボート遊びでアリスの物語を聞かせる(7月4日)


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1863


キャロル 『地下の国のアリス』原稿を完成。友人も出版を奨励したためマクミラン
を訪問、『不思議の国のアリス』出版の約束をもらう

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1864




キャロル マクミランの紹介でテニエルと初めて会う
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1864


キャロル アリス・リデルにせがまれ、ボートで語った話に自ら挿絵を付けた手稿本
『地下の国のアリス』を製作、アリスに贈った

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1865
『不思議の国のアリス』マクミラン社から出版、赤布張りの装丁
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1868
5刷目で、最初の銅製電気版を使い13,000部を出版


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1869
『不思議の国のアリス』最初のフランス語、ドイツ語の翻訳本がマクミラン社
から出版 -


1871


キャロル 『鏡の国のアリス』マクミラン社から出版
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1872
『不思議の国のアリス』最初のイタリア語の翻訳本がマクミラン社から出版
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1876


キャロル 『スナーク狩り』(ナンセンス叙事詩の名作)をマクミラン社から
出版

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1880
アリス・リデル クライスト・チャーチのキャロルの教え子と結婚
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1883


キャロル一家の育ったチェシャー州の牧師館が火事で焼ける
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1886
『地下の国のアリス』複製版がマクミラン社から出版


また、同年『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』を合わせた話が、サヴィ
ル・クラークによりプリンス・オブ・ウェールズ劇場にてオペレッタとして舞台化
(12月23日) -


1887


廉価版(ピープルズエディション)公共施設などのためのアリス本、キャロルの努力で
出版が実現 -


1889
初めての商品化
オックスフォードの文具商エンバーリン&サンが切手ケースを発売 -


1889




キャロルとテニエル 『子ども部屋のアリス』をマクミラン社から出版


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1893
テニエル ヴィクトリア女王が士爵(ナイト)の爵位授与
(サー・ジョン・テニエルと呼ばれるようになる) -


1898


キャロル インフルエンザによる肺炎が原因で逝去
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1898
1886年のサヴィル・クラークの劇脚本を元にオペラ化
オペラ・コミック劇場で上演 -


1903
マクミランによる最初のカラー版、「リトル・フォークス・エディション」出版
“Alice in Wonderland”『不思議の国のアリス』の初めての映画化
(英、監督:セシル・ヘプワース、8分、白黒無声)

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1907
「リトル・フォークス・エディション」第2版 赤いドレスのアリス登場
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1911
テニエルの監修の元、ハリー・シーカーが16枚彩色した挿絵で合本を出版
(1865年から1911年までの間に、70万冊以上、アリスの書籍が刷られた。)

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1914
テニエル 逝去
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1921
ジョン・マックファーレンによる8枚のカラー挿絵入り合本を出版


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1928
手稿本『地下の国のアリス』が、アメリカの収集家によりサザビーズで、15,400
ポンドで落札され、イギリス中で、アリスを英国に取り戻すキャンペーンが
展開される -


1932
キャロル生誕100年を記念し、80歳のアリスが、アメリカ コロンビア大学で
名誉文学博士号を授与される -


1933
実写版映画『不思議の国のアリス』をパラマウント・ピクチャーズが制作
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1934
アリス・ハーグリーヴス(旧姓リデル)逝去
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1951
ディズニー『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』の話を合わせ、初めての
『ふしぎの国のアリス』アニメ映画を制作 -


1965
初めての単発TVドラマ『アリス』(英、BBC)
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1985
映画『ドリームチャイルド』(英、監督ギャビン・ミラー、1932年80歳の
アリス・ハーグリーブスが、名誉文学博士号授与を契機にキャロルとの想い出を
回想する実話が原作) -


1988
人形アニメーション映画『アリス』発表(チェコスロバキア、ヤン・シュヴァンクマイエル
監督・製作)リンゼイケンプカンパニー『アリス』(イタリアで初演)
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1990
リンゼイケンプカンパニー『アリス』(日本公演)
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1995
マクミラン社『不思議の国のアリス』130周年記念に、女流画家
ディズ・ウォリスにより、未彩色の挿絵の彩色を完成させる

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2003
“英国図書館の至宝展”にて ダヴィンチのアイデア帳、マグナカルタ等とともに
『地下の国のアリス』手稿本が陳列される -


2011
英国ロイヤルバレエ団『不思議の国のアリス』初演
クリストファー・ウィールドン振付 -


2015
マクミラン社が『不思議の国のアリス』出版150周年記念に、テニエルの全ての
彩色イラストをキャロルの未掲載原稿とともにまとめ、
”The Complete Alice”として発売

『不思議の国のアリス』略式年表






