アリスの本
「アリスを知ろう」のページでご紹介した4冊の本が、ルイスキャロルが著したアリスの物語です。ここでは、その4冊を含めて、今も手に入れられる書籍の一部をご紹介しています。もし、気になった本がありましたら、ぜひご自身の手でページを開いて、アリスの物語の世界に入ってみてください。アリスと、チェシャー・ネコや、ハンプティ・ダンプティが、本当はどんな話をしたのか、とっても気になりませんか?
アリスの本
Alice’s Adventures Under Ground
-
作:ルイス・キャロル
-
絵:ルイス・キャロル
-
出版社:The British Library,
-
発行年:2008年
1862年、アリスのモデルとなった少女アリス・リデルの為にルイス・キャロルが書き上げた『地下の国のアリス』は、現在『不思議の国のアリス』として世界で読み継がれている書籍の原型です。キャロル自らが挿絵をほどこした手稿本『地下の国のアリス』をマクミラン社に見せたことで、『不思議の国のアリス』の出版が決まりました。そしてもちろんキャロルは『地下の国のアリス』を、1864年、満を持してアリス・リデルにプレゼントしたのですが、少女の心は移ろいやすく、世界に1冊しか存在しないこの貴重な本は、まもなく彼女の手を離れてしまいます。米国の資産家などの所有を経て、現在は英国のブリティッシュライブラリーに所蔵されており、その復刻版が引き続き発行されています。(英語)
アリスのことば学2 鏡の国のプリズム
-
作:稲木 昭子、沖田 知子/ 引用:ルイス・キャロル
-
絵:ジョン・テニエル
-
出版社:大阪大学出版会
-
発行年:2015年
数学教師だったルイス・キャロルは、ことば遊びや謎解きが大好きです。学校の教え子や、アリスの読者の子どもたちにも、不思議な手紙をたくさん書きました。逆さ言葉やカバン語など、ある法則によって意味が表れてくる手紙なのです。さらに『鏡の国のアリス』では、不思議な登場人物たちと、チェスのゲームを進めながらお話が進行します。世界で最も有名な児童書に隠されている様々な謎を、原書の文章から解き明かします。
アリスのことば学 不思議の国のプリズム
-
作:稲木 昭子、沖田 知子/ 引用:ルイス・キャロル
-
絵:ジョン・テニエル
-
出版社:大阪大学出版会
-
発行年:2015年
ルイス・キャロルが、数学教師をしていた時代、オックスフォード大学の教師でいるための条件は、独身であることでした。そんな高いハードルを乗り越えて生涯を数学教師という仕事にささげたキャロルが、どれほど数学やその分野にある論理学を愛していたのか。アリスの二つの物語のうち、『不思議の国のアリス』の中に隠されたことば遊びの秘密を解き明かします。
『不思議の国のアリス』を英語で読む
-
作:別宮 貞徳/ 引用:ルイス・キャロル
-
絵:ジョン・テニエル
-
出版社:筑摩書房 (ちくま文芸文庫)
-
発行年:2004年
アリスの物語中の英文と、その文が本当に意味するところを読み解くテキストで、翻訳の達人であり、先生としても知られる別宮先生(べっくせんせい)のロングセラーです。アリスの原書に興味を持っていたファンの皆さまは、山岳ガイドさんと山を登るように、原書の大事な部分を押さえてルイス・キャロルの書いた英文を試し読みをすることができます。これまで出版されてきた様々なアリスの物語の翻訳に興味が湧いて、いろいろな翻訳を読み比べたくなってしまうに違いありません。
Alice’s Adventures in Wonderland Carousel Book
-
作:ルイス・キャロル
-
絵:ジョン・テニエル
-
彩色:ハリー・シーカー、ディズ・ウォリス
-
出版社:Macmillan Children’s Books,
-
発行年:2017年
1865年に『不思議の国のアリス』を発行したマクミラン社による3Dの仕掛け絵本です。サー・ジョン・テニエルによるオリジナルのアートワークと、ルイス・キャロルの原文を要約して使い、メリーゴーラウンドのように360度どこからでも奥行きのある物語を覗いて楽しむことができます。部屋に飾って楽しむことができるカルーセルブックはギフトにもぴったりです。(英語)
The Complete Alice-Lewis Carroll with the Original Illustrations by Sir JohnTenniel in Full Colour-
-
作:ルイス・キャロル
-
絵:ジョン・テニエル
-
彩色:ハリー・シーカー、ディズ・ウォリス
-
出版社:Macmillan Children’s Books,
-
発行年:2015年
1865 年に『不思議の国のアリス』を発行したマクミラン社は、1911 年以降、カラー印刷技術の進歩を受けてサー・ジョン・テニエルの描いたオリジナルの白黒挿絵を彩色し、様々な書籍にして発表してきました。そしてマクミラン社によるテニエルの挿絵の彩色は、1996 年に全て完了します。その美しいカラー挿絵で飾った『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』のお話と、当時未収録になったキャロルの文章、マクミラン社による解説などが掲載された完全版です。(英語)
不思議の国のアリス
-
作:ルイス・キャロル
-
絵:ジョン・テニエル
-
彩色:ハリー・シーカー
-
訳:脇 明子
-
出版社:岩波書店 岩波少年文庫
-
発行年:2000年
すっかり退屈して、お姉さんの読書を邪魔していたアリスは、突然出てきた白ウサギの後を追いかけて穴に飛び込みます。すると奇妙で不思議な冒険が始まりました。
1865年に英国で生まれた児童文学の先駆け的な名作をカラー表紙で飾りました。
翻訳者は英国ファンタジー文学の研究者および翻訳家の脇 明子先生です。
1865年に英国で生まれた児童文学の先駆け的な名作をカラー表紙で飾りました。
翻訳者は英国ファンタジー文学の研究者および翻訳家の脇 明子先生です。
鏡の国のアリス
-
作:ルイス・キャロル
-
絵:ジョン・テニエル
-
彩色:ハリー・シーカー
-
訳:脇 明子
-
出版社:岩波書店 岩波少年文庫
-
発行年:2000年
暖炉の前で子ネコとのおしゃべりを楽しんでいたアリスは、暖炉の上の鏡を通り抜け、反対側の世界に出てしまいます。チェスの国で冒険が始まると、アリスは女王をめざすことに。
道すがら、おしゃべりな花やハンプティ・ダンプティらと奇妙な会話を重ねます。
多くの人々のリクエストを受け1872年に発行された『不思議の国のアリス』の続編です。翻訳者は英国ファンタジー文学の研究者および翻訳家の脇 明子先生です。
道すがら、おしゃべりな花やハンプティ・ダンプティらと奇妙な会話を重ねます。
多くの人々のリクエストを受け1872年に発行された『不思議の国のアリス』の続編です。翻訳者は英国ファンタジー文学の研究者および翻訳家の脇 明子先生です。
子ども部屋のアリス
-
作:ルイス・キャロル
-
絵:ジョン・テニエル
-
訳:安井 泉
-
出版社:七ツ森書館
-
発行年:2015年
ルイス・キャロルが、就学前の幼児にも読みやすいように企画した『不思議の国のアリス』です。お話は、小さな読者に語り掛けるような口調で短く書き直され、挿絵も、楽しく読めるよう、ジョン・テニエルに大きく描き直してもらったうえで、彩色が施されました。
こちらの翻訳書は、日本ルイス・キャロル協会会長・安井泉氏の翻訳による新訳で、公式初版『The Hursery Alice』の原書からテニエルのカラー画20点を収録しています。
表紙のみ、キャロルの友人の女流画家エミリー・ガートルード・トムソンによるものです。
こちらの翻訳書は、日本ルイス・キャロル協会会長・安井泉氏の翻訳による新訳で、公式初版『The Hursery Alice』の原書からテニエルのカラー画20点を収録しています。
表紙のみ、キャロルの友人の女流画家エミリー・ガートルード・トムソンによるものです。