『地下の国のアリス』
1864年製作/ 原題 “Alice’s Adventures Under Ground”
知人のアリス・リデルに、キャロルが語り聞かせたお話から生まれました。挿絵もキャロルによる、一点物の本。
これが『不思議の国のアリス』の原型です。手書きの本は一冊だけですが、1886年に、キャロルによってマクミラン社から、ファクシミリ版による復刻版が出版されています。
『不思議の国のアリス』
1865年出版/ 原題 “Alice’s Adventures in Wonderland”
『地下の国のアリス』を、出版のために加筆修正した作品。挿絵はジョン・テニエルが担当し、『地下の・・』のキャロルの設定を活かしながらも、天才二人の情熱が生んだ全く別な作品になりました。
『鏡の国のアリス』
1871年出版/
原題
“Through the Looking-Glass and What Alice Found There”
『不思議の国のアリス』が出版される前から、キャロルが秘かに構想を温めていた続編。今ではアリスの象徴になっているカチューシャやストライプの靴下(ストッキング)は『鏡の国のアリス』で描かれています。
『子ども部屋のアリス』
1890年出版/原題 “The Nursery Alice”
幼児向け『不思議の国のアリス』。
キャロルによって、5歳以下を対象年齢に、短い文章と簡単な表現で書き直されたものです。物語は作者が読者に語り掛ける形で進み、ジョン・テニエルによって大きく描き直された挿絵には、彩色が施されています。
表紙絵のみ、キャロルの友人であるガートルード・トムソンによって描かれました。